地中海の雨の香り? – 表現者が知っておくべきローズマリーの真実(復刻版)

ローズマリー、というと皆さんは何を思い浮かべるでしょうか? 私が真っ先に思いつくのは、料理用としてのハーブです。 ローストした肉料理や、ポトフ、シチューのような煮込み料理には欠かせません。また、アロマやお風呂などにも使われると聞きます。 丈夫で育てやすくハーブの入門用としてもおすすめされており、我が家の小さな庭でも、自宅用に1本育てています。 ただ、このローズマリー、雨の少ない地中海沿岸地方が原産なので乾燥したところが好きなのだそうです。日本のような多湿の環境で育てる場合、できれば、日当たりのよい軒下のような場所がいいようです。 長雨などで多湿がつづくと根腐れを起こし、せっかく購入したローズマリーが残念な結果を迎えることになってしまうかもしれないそうです。 詳しいことは色々なところで解説されているので、ご興味のある方はそれらをご参照いただければと思います。とりあえず私が信頼できそうだと感じた解説をひとつだけリンクしておきます。 (出来るだけ宣伝の影響が少ないところを探した結果です。これに頼らず、ご自身でご必要なキーワードをご指定の上検索されることをお勧めいたします。) 調べ物をしていたとき、たまたま私の目に飛び込んできたのは、とあるSNSでの目を覆いたくなるようなセリフでした。曰く、 『雨粒をまとったローズマリーと、雨音と、私と。』(&薬効万能ローズマリーの歴史)…

孤独の自炊 #010:つまらないイカめし

~ 函館の夜に、輸入アカイカやヤリイカが泣いている ~ 今日も、なんとか函館での仕事は終わった。 いつものように、ビジホのチェックイン前にスーパーに立ち寄った。 かつてここはスルメイカの水揚げ日本一だった街だ。ピーク時は年間数万トン、いや、もっと昔はもっと獲れてたはず。函館駅の弁当売り場で「いかめし」が名物になるくらい、イカが街の顔だった。 今は違う。 鮮魚コーナーの隅っこに、ボイル済みの「ソフトイカ(輸入アカイカ)」や「ヤリイカ」のパックが並んでいる。 値下げシールが斜めに貼られて、まるで 「もう…

NHK「タモリ・山中伸弥の!?」などの科学番組との正しい付き合い方

番組を楽しみながらも、心に引っかかったこと 2026年1月10日、NHK「タモリ・山中伸弥の!?」を興味深く視聴しました。CGの迫力、お二人の掛け合いの面白さ、「日本人のルーツ」という壮大なテーマ。科学番組としてとても楽しめる内容でした。 ただ、見終わった後、ある違和感が残りました。 それは「遺伝子で日本人の性格が決まっている」というメッセージを、多くの視聴者が受け取ってしまうのではないか、という懸念です。 番組では以下のような内容が紹介されていました: 7300年前の鬼界カルデラ噴火が日本列島に壊滅的被害 生き延びた人々は協調性が高い遺伝子を持っていた可能性 Y染色体の分析から日本人特有の遺伝的特徴が見える これが現代日本人の「協調性」につながっている 番組自体は「可能性」「仮説」という言葉を使っていました。…

孤独の自炊 #009:懺悔湯(ザンゲタン)

地方を飛び回る、呑兵衛なフリーの雑貨商、腹之足三郎。 やっと、仕事が終わり、ビジネスホテルのチェックインまえに、途中のスーパーに立ち寄る。 夕方のスーパーの精肉売り場、値下げシールを貼られた鶏肉が、 まるで「助けてくれんね?」とでも言いたげにこちらを見ていた。 ここは福岡。 釜山まで200kmちょっと。 海の向こうの匂いが、冬の風に混じって届くような土地だ。 そんな場所で、値下げシールが張られた鶏肉に呼び止められたら、 そりゃあサンゲタンのことを思い出してしまう。 「よかよか、連れて帰るけん。」…

孤独の自炊 #008:タコ飯の悲鳴ばい

※熊本県人からいただいたイリコ出汁、もとい、駄目出し。 「これはタコの混ぜご飯たい。 本来のタコ飯みたいに一緒に炊き込んどらんけん、ちょっと影のタコ飯やね。」 昨日、スーパーに立ち寄ったとき、悲鳴が聞こえてきた。 「だれか、助けてくれんね~!」 悲鳴のする魚売り場に行ってみると、顔が真っ赤・・・ではなく、赤黒くくすんで、息も絶え絶えなタコがトレーの上で悲鳴をあげていたのだった。 「兄ちゃん、買うてくれー!」 「よし、俺が助けてやる、心配するな。一晩仕事にでかけるが、おとなしく待っているんだぞ。」 と、声をかけ、会計をすませた三郎はビジホへ戻ると、すぐタコのトレーを冷蔵庫にしまいこんだ。(※タコやイカはかなり長く冷凍保存できます。) 翌日の夜。…

孤独の自炊 #007:茄子(ナス)チャンプルー風

※ 本稿は、麻婆の前提とされることが多い「挽肉」を使用しない前提の記事です。麻婆界隈の方々のご迷惑にならないよう、呼び名に「麻婆」は含めておりません。 沖縄での仕事を終え、やっと本州の空港にたどり着いた、地方を飛び回る、呑兵衛なフリーの雑貨商、腹之足三郎。 とりあえず、ビジネスホテルにチェックインするまえに、途中のスーパーに立ち寄る。 ふと、目にとび込んできたのは、季節外れのナス。 沖縄の市場で見たのは、ひょろりとした長ナスだった。 ヤマト(本土)のスーパーに並ぶ小ぶりなナスは、形こそ違えど、味噌と油を欲しがる性質(さが)は同じはずだ。 そして、わざとらしく、茄子の脇におかれていたのは、大手メーカーの「麻婆茄子」用のパック調味料だ。 箱の裏に書かれた「用意するもの:ナス3本」という命令に従うだけの調理。 そこに、もはや自炊の喜びはなく、あるのは、メーカーのシステムの末端に組み込まれた「下請け仕事」ではないか。…