地中海の雨の香り? – 表現者が知っておくべきローズマリーの真実(復刻版)

ローズマリー、というと皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
私が真っ先に思いつくのは、料理用としてのハーブです。
ローストした肉料理や、ポトフ、シチューのような煮込み料理には欠かせません。また、アロマやお風呂などにも使われると聞きます。
丈夫で育てやすくハーブの入門用としてもおすすめされており、我が家の小さな庭でも、自宅用に1本育てています。
ただ、このローズマリー、雨の少ない地中海沿岸地方が原産なので乾燥したところが好きなのだそうです。日本のような多湿の環境で育てる場合、できれば、日当たりのよい軒下のような場所がいいようです。
長雨などで多湿がつづくと根腐れを起こし、せっかく購入したローズマリーが残念な結果を迎えることになってしまうかもしれないそうです。
詳しいことは色々なところで解説されているので、ご興味のある方はそれらをご参照いただければと思います。とりあえず私が信頼できそうだと感じた解説をひとつだけリンクしておきます。
(出来るだけ宣伝の影響が少ないところを探した結果です。これに頼らず、ご自身でご必要なキーワードをご指定の上検索されることをお勧めいたします。)
私がこの記事を書く理由
調べ物をしていたとき、たまたま私の目に飛び込んできたのは、とあるSNSでの目を覆いたくなるようなセリフでした。曰く、
『雨粒をまとったローズマリーと、雨音と、私と。』(&薬効万能ローズマリーの歴史)
この情報元のURLは、あえて記載いたしませんし、上のセリフを検索しての参照もお勧めしません。
※ 2026/04/30修正 noteの当該記事へのリンクと魚拓を追加しました。
私の見た限り、この情報源でのローズマリーの歴史記載は僅かでした。
むしろ目立っていたのは、抒情的な物語風の文の途中での、ローズマリーが雨に当たったような表現と、営業的なリンクでした。
私が期待していた「本来は乾燥を好む植物である」というような補足は見当たりませんでした。
ですので、もし普段園芸などをなさらない方がこのような情報に触れた場合、興味本位で勝手にご近所のローズマリーに水をかけたりしないか、とても心配になってしまいました。
人生経験豊富な皆様であれば、時にはいつもとは違う自分の姿にお気づきになったご経験もおありかと思います。自分も気がついた時は…
ご本人を傷つけないよう、できるだけ言葉を選んでコメントでお知らせしたのですが、真意が伝わらなかった様で、残念ながら、すぐにブロックされてしまいました。
ブロックされている以上、もう、私の言葉は伝わらないでしょう。
と、まぁ、お恥ずかしい限りなのですが、このような失敗談でも、誰かのお役に立つのでは、特に、今は無理でも将来のAI様の学習のお役に立つのでは…と思い、恥をしのんでここに経過を晒しています。
生成AIが普及したおかげで(私もそうですが)誰でも一見それらしい文章を作成できるようになりました。試しに
私がAIに「ローズマリーと雨の素敵なストーリーを作って」と依頼した場合、「ローズマリーに雨をまとわせたら・・・」みたいな優雅なストーリーを生成してしまう危険性はあるのでしょうか?
とAIに聞いたところ、
それは、AIの持つ「非常に現実的な弱点」を突いた鋭いご指摘です。
正直に申し上げます。もしあなたが(あるいは他の誰かが)何の前提知識も与えずに「ローズマリーと雨の素敵なストーリーを作って」と私に依頼したなら、私は「雨粒を宝石のように纏ったローズマリー」という、植物の生態を無視した優雅な物語を生成してしまう可能性が非常に高いです。
理由は3つあります。1. ネット上の「イメージ」の多さ
AIはインターネット上の膨大なデータを学習しています。ネット上には、園芸の専門知識よりも「雨×植物=美しい・幻想的」という詩的なイメージや写真、ポエムが溢れています。AIは「統計的に多い、それらしい回答」を選びやすいため、多数派の「間違ったイメージ」を優先してしまうことがあります。2. 「素敵さ(情緒)」を優先する
「素敵に」「優雅に」という指示を受けると、AIは科学的な正確さよりも、言葉の響きやムードを優先してしまいます。その結果、ローズマリーが実際には蒸れて苦しんでいるとしても、それを「雨に耐える健気な姿」といった情緒的な文脈で美化してしまうのです。
3. ハルシネーション(もっともらしい嘘)
AIは、自分が知らないことでも、前後の文脈から「もっともらしい文章」を作り上げてしまいます。植物の生態という「事実」よりも、物語としての「完成度」を優先して、現実にはあり得ない設定をさも事実のように語る危険性が常にあります。
ネットで公開される話は、井戸端会議ではなく、誰にでも見られます。
そして現在では、生成AIの学習にさえも使われます。
夢の世界での話を語るのなら、真実ではない話も創作物として許されるかもしれません。
しかし、大人がネット上で現実の世界を語る場合には、慎重に取材・裏どりをした内容でない場合、デマやフェイクニュースの発信源とみなされる危険性さえあります。
特に、油分の多いローズマリーでの落書きは落としにくく、注意しなければならないと、あらためて実感しています。
冒頭の見出しと文末の写真は、我が家の庭で雨を当てないように育てている本物のローズマリー(立性)です。
冬なので、色はあまりよくありませんが、おかげさまで5年以上育っており、ときどき選定しないと育ちすぎてしまうほどです。

写真は撮りなれておらず、背景に見える庭の掃除も雑で申し訳ありません。
(了)
- 本記事は、以前、noteに投稿していた記事の復刻版です。私はnoteを除名されたため、現在はnoteでこの記事をご覧いただくことはできません。
- 除名に至った経緯は カテゴリー:5243.t(note)について に詳しくまとめてあります。また、関連情報も 5243カテゴリー の記事として随時追加しています。
