孤独の自炊 #010:つまらないイカめし

~ 函館の夜に、輸入アカイカやヤリイカが泣いている ~
今日も、なんとか函館での仕事は終わった。
いつものように、ビジホのチェックイン前にスーパーに立ち寄った。
かつてここはスルメイカの水揚げ日本一だった街だ。ピーク時は年間数万トン、いや、もっと昔はもっと獲れてたはず。函館駅の弁当売り場で「いかめし」が名物になるくらい、イカが街の顔だった。
今は違う。 鮮魚コーナーの隅っこに、ボイル済みの「ソフトイカ(輸入アカイカ)」や「ヤリイカ」のパックが並んでいる。
値下げシールが斜めに貼られて、まるで
「もう 飽きちゃったべ~、どっか 連れてってくれや~」
とでも言いたげな、つまらなそうな目で訴えてくる。
しかも、今日の値下げ率は半額! (見出し画像は20%引)
「よし、決まった……今日の主役は…お前だ!」
つまらない、最低限の装備
部屋に戻って、カバンから、愛用の十徳ナイフと、耐熱密封ビニール袋(例:ジップロックやリード冷凍保存バッグなど)という、 最低限の装備を取り出す。
耐熱密封ビニール袋は不適切なことがわかりました。🙇
別記事、孤独の自炊外伝で、対案をご紹介しています。💡
簡単すぎて、つまらない調理
つまらないと誤解されるが、実は面白いメンバー
⚪パックごはん 1人前(冷凍じゃなくて常温のやつ。チンしやすい)
~ 調味液 ~
🟡チューブ生姜 2cm程度(これがないと始まらない)
🟤醤油 小匙1 *1
⚪砂糖 スティック一個 *2
⚪日本酒か水 大匙 1/2
*1: スーパーのお惣菜コーナーでもらえる場合もありますが、最低限のお惣菜も一緒に購入すると、スーパーの方からも喜ばれます。
*2: ビジホでコーヒー用などとして無料提供されている場合もあります。
【ヒント】
もし、魚醤(ナンプラー、いしる、しょっつる 等)、またはチューブのアンチョビをお持ちなら、ごく少量追加すると、本格的な香りに近づきます。
調理方法は、つまらないかも
イカはパックから出して、愛用の十徳ナイフで適当に切り刻む。
「本物は丸ごと一匹に詰めて蒸すんだよな……」と思いながら、ジップロックに放り込む。
ごはんも入れて、調味液を適当にぶちまける。
生姜多め、醤油多め、砂糖少なめ、酒は……まあ、気持ち程度に。
空気を抜いて、チャックを閉める。

カメラ、へたくそで申し訳ありません。
電子レンジへ。600Wで2分。一度 かき回して、更に600Wで1分。
待ってる間、窓の外を見た。函館の夜景。函館山がライトアップされてるけど、イカの季節じゃない今はどこか寂しい。
昔の函館は、イカ釣り船のライトで海が白く光ってたって聞いたことがある。 今はそんな光、見えない。
「チーン♪」
あせらず、もう1分ほど放置し、しっかり蒸らしてから袋を取り出す。
袋を開けると、湯気と一緒に甘辛い匂いが広がる。
全体をかるくまぜ、汁気をお米に吸わせたら完成。
見た目は……まあ、イカめし。
いや、違う。 イカが入ってるだけの炊き込みごはん。
詰まってない。 だから、詰まらない😮💨
……… つまらないオヤジ連発で申し訳ありません。 m_U_m
【ヒント】
一杯分だけなら、耐熱密閉ビニール袋で作り、そのまま食べると洗い物が最小ですみます。
ですが、ご家庭でお茶碗に盛り分ける場合は、ビニール袋にお米がはりつきやすいので、最初からお茶碗に分けて、ラップ調理がおすすめです。

イカは冷凍してあるので、あともう1回は楽しめそうです。
つまらない、実食
「俺の腹の中には、まだ、ぜんぜん、詰まっていない。
……腹が、…腹がへった!」
箸で一口。
……うまい。
生姜のキックと醤油のコク、砂糖の甘みがイカの旨味を引き出してる。
酒を入れたおかげか、ちょっとだけ深みがある。
でも、やっぱりつまらない。
本物のいかめしは、噛むたびにイカの身がごはんを包み込んで、汁気が染み出してくる。…だが、あの感動がない。
これはただの……イカごはん。
それでも、また一口。
「つまらない…」、と
ぼやきながら、また一口。
残りのお酒もレンチンし、流し込む。
イカのコリコリとごはんの柔らかさが、アルコールで少しだけ許される。
最後の一口を口に運んで、ため息。
「つまんねえな……でも、悪くねえよ」
今日も、函館の夜は静かに終わった。
値下げのアカイカやヤリイカは、ちゃんと役目を果たした。
スルメイカの栄光は遠くても、このちっぽけな「詰まらないイカめし」は、 孤独の自炊を、ほんの少しだけ温かくしてくれた。
つまらない記事…やっと(了)
- 本記事は、以前、noteに投稿していた記事の復刻版です。私はnoteを除名されたため、現在はnoteでこの記事をご覧いただくことはできません。
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