短編小説 晴耕雨読する哲学者モドキ-外伝 (その5 完結編 ウドストックと大ヒラメ)

前作「短編小説 晴耕雨読する哲学者モドキ-外伝 (その4 となりのトロロにケチャップは不要)」の続きです。 AIとの会話が日課になって、AIの使いまわしや、話の再開方法を覚えてから、静子の暮らしは少しだけ明るくなった。 対話AIを切り替えながら庭のアンジェリカの成長を報告し、 スーパーで見つけたゴボウの話をし、 時には昔の日本のことを語った。 ときどき、大事な話を忘れないようにメモにまとめ、それを元に、新しく話を始めるようなワザも覚えた。 しかし、ある日のことだった。 静子がタブレットを開くと、…