孤独の自炊 #007:茄子(ナス)チャンプルー風
※ 本稿は、麻婆の前提とされることが多い「挽肉」を使用しない前提の記事です。麻婆界隈の方々のご迷惑にならないよう、呼び名に「麻婆」は含めておりません。 沖縄での仕事を終え、やっと本州の空港にたどり着いた、地方を飛び回る、呑兵衛なフリーの雑貨商、腹之足三郎。 とりあえず、ビジネスホテルにチェックインするまえに、途中のスーパーに立ち寄る。 ふと、目にとび込んできたのは、季節外れのナス。 沖縄の市場で見たのは、ひょろりとした長ナスだった。 ヤマト(本土)のスーパーに並ぶ小ぶりなナスは、形こそ違えど、味噌と油を欲しがる性質(さが)は同じはずだ。 そして、わざとらしく、茄子の脇におかれていたのは、大手メーカーの「麻婆茄子」用のパック調味料だ。 箱の裏に書かれた「用意するもの:ナス3本」という命令に従うだけの調理。 そこに、もはや自炊の喜びはなく、あるのは、メーカーのシステムの末端に組み込まれた「下請け仕事」ではないか。…
