短編小説 晴耕雨読する哲学者モドキ-外伝 (その4 となりのトロロにケチャップは不要)

 

前作「短編小説 晴耕雨読する哲学者モドキ-外伝 (その3)」の続きです。


フロリダの午後。 静子は、いつものようにキッチンで献立を考えていた。

「そういえば、最近、山芋も食べてなかったわね。でも、この辺じゃ手に入らないし... ねぇ、AIさん、何か代用品ある?」

(※山芋:日本原産のイモの仲間。生の状態で触るとかぶれやすい。詳しくはリンク先を参照ください。

静子さんにぴったり合う「代用トロロレシピ案」を、いくつかご提案します。

🍠 代用トロロレシピ案

1. 冷凍 grated yam(アメリカのスーパーでよく売っている)

  • 日本の長芋・山芋とは違うが、粘りがありトロロに近い

  • すでにすりおろされているので、解凍するだけ

  • 味はやや淡泊なので、だし醤油白だしで調整すると日本のトロロに近づきます。

 2. Cassava(キャッサバ)+白だし

  • 南米・アフリカ系食材としてアメリカでもよく売られている

  • すりおろすと粘りが出る

  • 風味が弱いので、白だし+少量の酢で「山芋らしさ」を補います。

 3. Zucchini(ズッキーニ)+とろみ粉

  • 欧米で手に入りやすい

  • すりおろすと水分が多いので、とろみ粉(potato starch)で粘りを出す

  • 味は淡いが、昆布茶を少し入れると「山芋の旨味」に近づきます。

4. Cauliflower mash(カリフラワー)+山芋風味の調味

  • 欧米で人気の低糖質食材

  • すりつぶして、白だし+すりごま+少量の酢で山芋の風味を再現

  • 粘りは弱いですが、味の方向性は近づけられます。

「どれも良さそうね。この辺で手に入りそうなもの、探してみようかしら。」そう、つぶやくと、近所のスーパーへ向かった。 夏の光が少し傾きはじめて、道の影が長い。

スーパーで、ズッキーニを手に取ると、静子はふっと笑った。 「これなら、すりおろすのも楽だよ。静子の腕にも優しいねえ。」

なせか、スーパーの店内では、Japanese Animeの音楽が流れていた。

買い物を済ませ、駐車場へ向かうと・・・

な、なんと・・・猫の顔をしたスクールバスが!

しかも、左車線! 逆走してる! と、思ったら、やっぱり、すぐ、

「Stooop!!」

という声が!

なんと投げ縄!

でも、よくみると、片方がもう、バスにつながってるのに、なんで今更?

...いかにもアメリカンよねぇ😄

(※参考:猫バス Catbus :  https://en.wikipedia.org/wiki/Catbus


家に戻ると、早速、乾燥マッシュポテトにお湯を加えよく混ぜ、冷めた頃を見計らい、セラミックのおろし器でおろしたズッキーニ混ぜ合わせた。

昆布茶と白出汁を加えてよく混ぜて、器に盛り付けたら、 仕上げに海苔でスマイルマークを描くと、 器の中に、なんとも言えない青ざめた“キャラトロロ”ができあがった。最近のノリの品質低下で海苔の黒さも足りず、なにか物足りない。

(※実写画像です。AI生成ではありませんし、AI加工も施していません。)

「私もアメリカ暮らしが長いけどね、 さすがにケチャップで口を書いたりはしないよ。」

そう言って、静子はひとりで笑いながら、一口、試食。

「思ったより、とろっとしてないわね。まぁ、これはこれで、食べれないことはないし、余り物を有効活用する家庭の味としてはありかもしれないけど、お店で出すようなレシピではなさそうね。やっぱり、ズッキーニもおろした後、一度、火を通したほうがよさそうね。今度作るとき試してみることにしよう...」  

(※実食感想、兼、ToDo:😁)


その夜。 静子は不思議な夢を見た。

夢の中で、バリ舞踊が得意らしいインドネシアの人が、 ケチャップのボトルを両手に持って、振り回しながら踊っている。 (放り投げたり、ケチャップを掛けまくったりはしていない。静子の夢は妙に安全志向だ。)

「チャッ、チャッ、チャッ……ウー!」

そのリズムに合わせて、まわりのケチャップのボトルたちまで 勝手に踊りだす。 赤いボトルが揺れ、白いキャップが光り、 空には黄色い文字で「チャッ! チャッ! チャッ!」が踊る。

静子は夢の中でぽかんとしながら、 「なんだいこれは……」とつぶやいた。

やがて、夢の景色はふわりと溶けていった。

翌朝。 静子は目を覚ますと、胸の奥にまだ 「チャッ、チャッ、チャッ……ウー」の余韻が残っていた。

「なんだかねえ……サンバルソースが欲しくなっちゃったよ。」

(※サンバルソース:インドネシアやマレーシアなどで広く使われる赤唐辛子をベースにした辛味調味料)

そう言って、またアジアンスーパーへ向かった。 昨日のズッキーニよりも軽い足取りで。

帰り道。 誰に向けるでもなく、 静子は小さく照れ隠しのようにつぶやいた。

テレマカシ。」(Terima kasih:インドネシア語やマレーシア語で「ありがとう」)

(つづく)


この物語はフィクションです。注記のない画像はAI生成(+手動追加工)です。